2017年2月14日火曜日

国語・算数「どうぞのいす」パワポ教材

国語・算数の題材に「どうぞのいす」を取り上げました。

原本はとても味のあるストーリーと絵なのですが、障害の重い子にとっては内容が難しいし絵と背景のコントラストが曖昧。

絵をfiashで作り直し、背景はすべて黒、ストーリーも簡単な内容にしてしまいました。
アニメーション機能や効果音も入れてあります。

最後はスヌーズレンが登場します。

しかし、この教材でも、シンボルや絵が理解出来ない子や視覚に制限のある子には単なる模様が動いているようにしか見えません。

なので別の配慮や教材が必要になります。

2016年12月24日土曜日

スイッチと対象物の距離















スイッチを押して気づく段階として「スイッチと動く対象物の距離」があるのかなと思います。

 0cm
    押したものが直接動く
      見ない
        押しても気づかない
        押して動くに気づく
      見てる
        押して動くに気づき目を向ける
  
10cm
    見ない
      押しても気づかない
      押して動くに気づく
    見てる
      押して動くに気づき目を向ける

20cm
    見ない
      押しても気づかない
      押して動くに気づく
    見てる
      押して動くに気づき目を向ける
  
30cm以上
    見ない
      押しても気づかない
      押して動くに気づく
    見てる
      押して動くに気づき目を向ける

2016年12月11日日曜日

夏季 スイッチ製作講座



ずいぶん前になってしまいまいたが、夏季休業中に校内でスイッチ製作講座をやりました。

やはり勤務時間中にやると参加者が多くなります。 26名の参加者でした。 いつもお手伝いいただいている4人(情報視聴覚部 所属)の先生方と私で製作補助をしました。

 タブレット端末がもてはやされて久しいですが、平面の絵や写真がいくら触って変化しても興味を持てない(写真、絵やシンボルが認識できない無シンボル期)、または学習につながらないお子さんがかなりいます。

                    そういう点では立体のスイッチ教材は重要だと思います。




2016年12月4日日曜日

スイッチと動かすオモチャの距離


スイッチと動かす玩具の距離はけっこう重要です。

 障害が重く目と手の協応が難しい子ほど、スイッチと動かす玩具が離れていると、スイッチを押せても、何が起こっているのかが分かりづらいことになります。

その場合、スイッチと玩具の距離が短い方が認知しやすく、極端にいえばスイッチを押す部分が動くような教材が一番かなと思います。

そういうことを考慮に入れ、スイッチと動く玩具の距離を自由に変えられるような教材を夏に作ってみました。

0cm~35cmまでスイッチと玩具の距離を変えられます。

徐々にスイッチと玩具の距離を離していき、離してもスイッチの因果関係が分かるようにと考えました。

 学校の教材展に出品してみて、それほど反響はありませんでしたが、自分としてはなかなかなオリジナル教材だと自負してます。

2016年12月3日土曜日

球形の食材教材


国語算数の授業でパネルについている球形の食材を取る課題に使っている教材です。

パネルは百均の磁石がつけられる物で、 球形の食材は発泡スチロールにフェルトを巻いた物です。

小型のネオジム磁石を埋め込んでいて、パネルを立てても食材がつくようにしています。

2016年11月30日水曜日

回転させる教材

教材づくりの名人の先生に教えてもらって作った教材です。

 肢体不自由校でもスイッチ教材意外にこういった直接手に触れて すぐフィードバックある教材はとても大事です。

目とての協応が難しい子どもにもとても、好評です。

木工教材は少々手荒く扱っても壊れにくいところがよいです。

2016年11月29日火曜日

Bluetoothキーボードの改造

ある方に頼まれてミニブルートゥースキーボードにミニジャックを半田付けしました。

iPadをスイッチ操作するためのものです。

キーボードの半田付けする部分は入り組んでいるので彫刻刀で入り組んでいるところを削っておくと半田付けしやすいです。



2016年11月28日月曜日

ワンキーマウス用の小型スイッチ作製

うちの学校を卒業し東京コロニーのIT技術者在宅養成講座終了後、在宅就労した卒業生から、「ワンキーマウス用に使っているピルケーススイッチが大きいので、もう少し小さいのがないか」との相談を受けました。

セリアで売ってた四連のピルケースを1個に切断して作製。

オムロンのこのマイクロスイッチは軽い力で入力でき、しかもカチッという音と感触がダイレクトにしてパソコンを操作するような細かいスイッチ操作に有効だなと思いました。

完成品を届けると、とても使いやすいとのことで、よかったです。

敷居滑りテープを利用した型はめ教材


肢体不自由の子の場合は手の操作が難しい場合があるので、枠をつけ敷居滑りをつけ型はめしやすいようにしました。

スイッチもゲーム用プッシュスイッチを使用したら引っかかりもなくなりました。

ただゲーム用プッシュスイッチの色が目立ち型はめをせずに直接スイッチを押してしまう子もいるので、スイッチの上に丸い画用紙を貼って見えなくしました。

2016年11月27日日曜日

「障害児の発達臨床2 感覚と運動の高次化による発達臨床の実際」p84 第18章 発達臨床における 個別と集団アプローチ

ここでは個別アプローチと集団アプローチに関して、それぞれの利点、問題点があげられています。 

1 個別アプローチの機能(利点)
 ・個々の発達のつなずきや特性を理解しやすい。
 ・子どもにとって子供にとって理解しやすい課題が設定可能である。
 ・情緒が安定しやすく コミュニケーションが取りやすい。 

2 個別アプローチで問題となりやすい点
 ・発達臨床的という専門性が必要
 ・発達に対応した教具開発が必要(障害が重ければ重いほど)
  ・発達支援に対応したスーパービジョンシステムが必要


 最後いでてくるスーパービジョンシステムについてですが、 いわゆる 「研修」が知識や技能の獲得という点におかれがちなのに対して
 スーパービジョンとは・・・(スーパービジョン、英: Supervision)は、対人援助職者(スーパーバイジー)が指導者(スーパーバイザー)から教育を受ける過程である。 指導者が援助者と規則的に面接を行い、継続的な訓練を通じて専門的スキルを向上させることを目的としている。  
だそうです。


 「子供の的確なアセスメントや理解の深め方 、臨床指針や アプローチの組み方などについて難しい 臨床事例に即して 考え直す作業を展開する。」 「発達臨床の経験が豊富で柔軟かつ総合的な視点を持ったスーパーバイザーは本邦にどの程度 存在するのか疑問の残るところでもある。」 と本書にあります。  

研修を受けるだけでは本当の力は身につかないということでしょうか。  

うちの学校の肢体不自由部門では教員が個別学習をするところを有名な先生に見てもらいアドバイスを受けるシステムがあります。(かなりの緊張感をもって教員が個別学習に臨みます。)  

また外部専門家(OT ST PT 視覚の専門家 臨床心理士)に子どもをアセスメントしてもらう機会があります。  こういった機会も特別支援の教員には必要な時代なんですね。

 (その分、普通校の教員より高い給料もらってますし・・)