先日、私の教育実践が「肢体不自由教育実践 授業力向上シリーズNo.12」に掲載されました。
重度の肢体不自由と言語表出に困難を抱える児童が、視線を使った学習で、成果を上げた事例です。
きっかけは「得意」を活かすこと
当初、この児童は従来の学習方法ではなかなか成果が出ず、私も試行錯誤の日々でした。そんな中、児童が得意な「視線入力」に注目し、10年以上実践してきた学習法を試してみることにしました。
視線で文字を選ぶ!学習の工夫
- 教材の工夫: 文字カードにネオジム磁石を付け、ホワイトボードに貼りやすくすることで、見やすく、扱いやすい教材にしました。
- 段階的な学習: 易しい課題から始め、徐々に難易度を上げていくことで、無理なくステップアップできるようにしました。
継続した学習は必ず実る
児童は、提示された文字カードを真剣に見つめ、視線で正しい文字を選びました。その結果、なんと30種類以上の3文字単語を構成することに成功!さらに、濁音や半濁音も習得し、文字カードを読む際に自ら声を出そうとする姿も見られました。
この実践から学んだこと
- 個々の特性に合わせた学習法の大切さ
- 支援機器の活用可能性
- 「得意」を活かすことで学習意欲が高まり、大きな成果につながること
今後の目標
- 動詞や形容詞、多文字単語への挑戦
- 日常生活での視線入力装置の活用
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