色の学習をする場合、1番簡単なのは基本色を全面に塗っただけの単色のカードだと思います。
それが電車になると、色以外の情報が増え、「色」+「電車」と二種類の情報が入り、色の識別に集中できにくくなるのかなと思います。
このように情報量が増えると、選択課題を多様に変えていくことができます。
認知の力が伸びていくと選択肢も増やしていくことができ教材も多様化していきます。
肢体不自由特別支援学校の教員です。 日々の授業のアイディア気づきなどを綴ってまいります。
色の学習をする場合、1番簡単なのは基本色を全面に塗っただけの単色のカードだと思います。
それが電車になると、色以外の情報が増え、「色」+「電車」と二種類の情報が入り、色の識別に集中できにくくなるのかなと思います。
このように情報量が増えると、選択課題を多様に変えていくことができます。
認知の力が伸びていくと選択肢も増やしていくことができ教材も多様化していきます。
体育の授業で「しっぽ取り」というのがありました。
内容は、四角い大きな網を高いところから斜めに吊るし、そこにひものついた発砲スチロールの輪っかを、洗濯ばさみでたくさん吊るしておきます。そしてそれを取る活動でした。
歩行が難しく、介助立位でしっぽを取らせたいと思ったのですが、その場合、移動して取ることができません。
そこで、以前、このブログでもとりあげた
AKKA Smart(アッカスマート)で立位を取らせ、後ろから介助しながら、乗りました。
本来、車いすで乗って、車いすごとスイッチで移動する台車ですが、
介助立位させながら、スイッチで移動し、しっぽのところまで行き、しっぽ取りをしました。
立位のまま移動できるので、子どもたちちは楽しかったようです。
当然、本来の使い方ではないため、立位のまま移動すると不安定になるため、安全には十分留意しながら行う必要があります。
BIGmackに本人の好きな手遊び歌を録音し、タオルで隠したり、箱で隠したりしても、入っていることが分かって、探し出す学習をしました。
タブレットのVOCAアプリもよいのですが、丸い大きなスイッチをバコンと叩き、大音量の音が出るBIGmackは、叩いた感触も分かりやすく、その操作の確実性はやはりすごいと思います。
延滞反応の学習の箱だと大きい物が入らないので、逆に上からタオルで隠したり、箱で蓋にして隠すのも良い方法だと思いました。
絵カードの弁別や、〇△□など形の弁別、色の弁別などの選択課題が難しい子には、隠した二つものから選ぶ、または好きな方を選ぶというのが、選択課題として適当かなと思います。
この学習の対象の子は、知覚運動水準と呼ばれる段階になります。
このような発達段階のカテゴリー分けは、厳密にいえば、々の子どもにとって、すべて当てはまることはないのですが、大まかなフレームワークとして捉えることは、教材を用意する目安になりやすいです。(感覚と運動の高次化理論では、発達段階によって使用する教材が明確です。)
教材を使ってみて、合ってない教材は修正すればよいので、大まかな発達段階をとらえるということは大事かなと思います。
夏季休業中に筑波大の川間先生の講義で、感覚と運動の高次化理論の内容が出てきて、以下の趣旨の内容が話されました。
一文字の弁別学習がある程度できるようになると二文字の弁別学習に移ります。
一文字の弁別だと正選択肢と誤選択肢が、「は」と「に」、「め」と「う」など、全く関係ない文字の選択になります。
しかし,二文字になると「いす」の「い」と「す」、「はな」の「は」と「な」から選択するので、はめ板に入れる順番を選択するということになります。
したがって、1番目に正解すれば、2番目は一択となり、易しい課題となります。
iPadタッチャーなどを使い、 iPadをスイッチで操作するときに、押したままにしてしまう子が結構多いです。しかしそのままだとiPadが反応しません。その場合の対応として仙台高専のラッチ&タイマーを使ってます。
iPadタッチャーを販売している会社で、同じ機能のあるスイッチヘルパー・ワンショットを販売していたようですが、今は販売されてないようです。
iPadの設定だけで、そのようなことができるのかもしれませんが、私には分かりませんでした。
アプリ単体には、そのような機能がついている場合があります。