2023年2月18日土曜日

色のついた電車を使った色の学習について

 色の学習をする場合、1番簡単なのは基本色を全面に塗っただけの単色のカードだと思います。




それが電車になると、色以外の情報が増え、「色」+「電車」と二種類の情報が入り、色の識別に集中できにくくなるのかなと思います。











このように情報量が増えると、選択課題を多様に変えていくことができます。

認知の力が伸びていくと選択肢も増やしていくことができ教材も多様化していきます。

2023年2月17日金曜日

DropTalk「いってきます ただいま」

 





































学級の児童が係活動に行くときに、DropTalkで「いってきます ただいま」のキャンバスを使用してもらっています。

マカトンサインなどで、表現もできる児童たちなのですが、タブレットの音声でも表出できると多くの人が、それに反応でき、コミュニケーションが広がります。

ただ、肢体不自由の子どもたちは、なかなかタブレットの場所まで自分で行くのに制限があります。

うちの学級ではタブレットスタンドに固定して、出入り口の近くに置いてあります。

そうすると出入りのときにすぐ目につき操作しやすなります。

タブレットの固定は肢体不自由の学校においては重要になりますので、いろいろな固定具を工夫する必要があります。

いくらすぐれたデバイスでも、操作しやすい位置にないと宝のもちぐされになります。


2023年2月16日木曜日

BIGMackを好子として使い、いろいろなスイッチ教材をつないで、学習の目的を変える


 











BIGMackにいろいろなスイッチ教材をつなぎ個別学習をしています。

BIGMackは好子として使います。

そして

・スライドスイッチは「物掴んで動かし、始点と終点に気付く学習」
・丸の型はめスイッチは「手元を見て目的の穴に入れる学習」
・△の型はめスイッチは「形を見て方向を直して入れる学習」

などスイッチの種類によって、学習の目的を変化させることができます。


2023年2月15日水曜日

AKKA Smart(アッカスマート)で立って、移動しながらしっぽ取り


 










体育の授業で「しっぽ取り」というのがありました。

内容は、四角い大きな網を高いところから斜めに吊るし、そこにひものついた発砲スチロールの輪っかを、洗濯ばさみでたくさん吊るしておきます。そしてそれを取る活動でした。

歩行が難しく、介助立位でしっぽを取らせたいと思ったのですが、その場合、移動して取ることができません。

そこで、以前、このブログでもとりあげた

AKKA Smart(アッカスマート)で立位を取らせ、後ろから介助しながら、乗りました。

本来、車いすで乗って、車いすごとスイッチで移動する台車ですが、

介助立位させながら、スイッチで移動し、しっぽのところまで行き、しっぽ取りをしました。

立位のまま移動できるので、子どもたちちは楽しかったようです。

当然、本来の使い方ではないため、立位のまま移動すると不安定になるため、安全には十分留意しながら行う必要があります。




BIGmackを使った物の永続性の学習














 BIGmackに本人の好きな手遊び歌を録音し、タオルで隠したり、箱で隠したりしても、入っていることが分かって、探し出す学習をしました。

タブレットのVOCAアプリもよいのですが、丸い大きなスイッチをバコンと叩き、大音量の音が出るBIGmackは、叩いた感触も分かりやすく、その操作の確実性はやはりすごいと思います。


延滞反応の学習の箱だと大きい物が入らないので、逆に上からタオルで隠したり、箱で蓋にして隠すのも良い方法だと思いました。


絵カードの弁別や、〇△□など形の弁別、色の弁別などの選択課題が難しい子には、隠した二つものから選ぶ、または好きな方を選ぶというのが、選択課題として適当かなと思います。

この学習の対象の子は、知覚運動水準と呼ばれる段階になります。


このような発達段階のカテゴリー分けは、厳密にいえば、々の子どもにとって、すべて当てはまることはないのですが、大まかなフレームワークとして捉えることは、教材を用意する目安になりやすいです。(感覚と運動の高次化理論では、発達段階によって使用する教材が明確です。)

教材を使ってみて、合ってない教材は修正すればよいので、大まかな発達段階をとらえるということは大事かなと思います。



2023年2月13日月曜日

試行錯誤させると学習が身につかない段階

 



夏季休業中に筑波大の川間先生の講義で、感覚と運動の高次化理論の内容が出てきて、以下の趣旨の内容が話されました。

        パターン知覚水準

   【見分ける目】

        定型発達の場合  1歳、23か月
        初期学習
         試行錯誤させると身につかない
        エラーレス学習
      最初は子供の手をとって一緒に行う。

       この段階にある子ども達の多くは、パターンで処理するため自由場面や新しい場面は 苦手であることが多く、強く拒否する。
       起承転結は一定にしておくと安定する。

PECSでもフェイズⅠなどの初期段階では、誤学習をさせないため、支援者が手を取ってカードを一緒に渡します。

スイッチでも、本人が押そうとするときに、なかなか押せない場合,は一緒に押すことも必要な場合があると思います。(あくまで、本人が押そうとする場合、あるいは押して結果が感じられたが場合で、本人に押した実感がなければ、何の意味もありません。)

  

2023年2月11日土曜日

新しいiOSで簡単に写真の背景透過ができるようになった。

 




新しいiOSなってから、写真の切り取りたい部分を長押しするだけで、その部分を切り取ることができるようになりました。

写真は自分が塗装した、ガンプラのズゴックです。

2023年2月10日金曜日

二文字の文字構成の学習












  絵カードのマッチングで、「リンゴの葉っぱがあるない」「猫が机の上にいるか下にいるか」「車ドアが開いているのは右か左か」など細かい違いが見分けられるようになると、文字の弁別学習に移ります。

一文字の弁別学習がある程度できるようになると二文字の弁別学習に移ります。


一文字の弁別だと正選択肢と誤選択肢が、「は」と「に」、「め」と「う」など、全く関係ない文字の選択になります。


しかし,二文字になると「いす」の「い」と「す」、「はな」の「は」と「な」から選択するので、はめ板に入れる順番を選択するということになります。


したがって、1番目に正解すれば、2番目は一択となり、易しい課題となります。

2023年2月9日木曜日

iPadでスイッチ操作するときに押したままだと反応しないときの対応



iPadタッチャーなどを使い、 iPadをスイッチで操作するときに、押したままにしてしまう子が結構多いです。しかしそのままだとiPadが反応しません。その場合の対応として仙台高専のラッチ&タイマーを使ってます。

iPadタッチャーを販売している会社で、同じ機能のあるスイッチヘルパー・ワンショットを販売していたようですが、今は販売されてないようです。

iPadの設定だけで、そのようなことができるのかもしれませんが、私には分かりませんでした。

アプリ単体には、そのような機能がついている場合があります。

2023年2月8日水曜日

Finger Board Proで文字の弁別教材をつくる










Finger Board Proで、宮城本に載っている文字の弁別教材を作ってみました。

マグネットボックスという機能を使います。


肢体不自由の子どもには少し操作しづらいかもしれません。