2025年6月29日日曜日

【書評】重症心身障害児教育の新たな視点『重症心身障害の子どもの実態把握ガイド』


 





 重症心身障害のある子どもたち一人ひとりの可能性を最大限に引き出すために、私たち支援者は日々、試行錯誤を繰り返しています。特に、その子に合った学習目標を立てることは、最も難しい課題の一つです。

今回は、そんな現場の悩みに、確かな指針を与えてくれる一冊**『重症心身障害の子どもの実態把握ガイド』**をご紹介します。

すべての教員にとっての必読書『障害の重い子どもの目標設定ガイド』

本書を語る上で、まず触れておきたいのが、**『障害の重い子どもの目標設定ガイド 第2版』**です。

この書籍は、障害の重い子どもの学習目標を設定する際に、非常に実践的で具体的な視点を与えてくれます。特に、子どもの状態を評価するための「スコア」という考え方は画期的でした。

しかし、現場で活用する中で、一つの課題も見えてきました。それは、評価の段階が「スコア1」「スコア2」「スコア4」となっており、特に反応が微細な子どもたちの状態を捉えるには、尺度が大きいと感じる場面があったことです。「スコア1」と判断するには、まだ少し距離があるように感じる…そんなこともあったことでしょう。

「スコア1」以前の状態を捉える新たな視点

今回ご紹介する**『重症心身障害の子どもの実態把握ガイド』**は、まさにその課題に応える一冊です。

本書の最大の特徴は、『目標設定ガイド』のスコアをさらに細分化し、「スコアL」や「スコア0.5」といった、「スコア1」よりも前の段階が追加された点にあります。これにより、従来の段階評価が増え、よりきめ細やかに子どもの実態を把握できるようになりました。

  • いつも眠っているように見える

  • 覚醒している時間がとても短い

こうした子どもたちのわずかな変化や反応は、これまでの評価軸では捉えきれないことがありました。しかし、本書で示されている新たな視点とチェックリストを用いることで、**「今はこういう状態だから、次はこういう働きかけをしてみよう」**という、具体的で根拠のある目標設定へと繋げることができるのです。


経験を問わず、すべての人に役立つ一冊

この書籍は、教員経験の浅い方にとっては、子どもの見方や支援の方向性を学ぶための心強い味方となるでしょう。そして、経験豊富なベテランの先生方にとっても、ご自身の経験知を再確認するための素晴らしいツールとなります。

子どもたちの小さな「できた」を見逃さず、確かな成長へと繋げていくためのヒントが、この本には詰まっています。

おすすめの読み進め方

もし、どちらの書籍もまだ読んだことがないという方は、まず**『障害の重い子どもの目標設定ガイド 第2版』から読まれることをお勧めします**。基本的な考え方や枠組みを理解した上で本書を手に取ることで、より深く内容を理解し、現場で活用していくことができるはずです。

著者の先生による寄稿

著者の先生による寄稿が、こちらのnoteで公開されています。書籍への理解をさらに深める一助となるでしょう。 慶應義塾大学出版会【公式】note - 『重症心身障害の子どもの実態把握ガイド』刊行によせて

子どもたちの可能性を信じ、より良い支援を目指すすべての方に、ぜひ手に取っていただきたい一冊です。

2025年6月28日土曜日

DropToneで音楽の楽しさをみんなに!自立活動主とした教育課程での「音楽」集団授業活用




 










「一人ひとりのペースを大切にしたいけど、集団授業だとなかなか難しい…」

今回は、そんな悩みを解決する一つのアプローチとして、5人の生徒が参加する自立活動の音楽集団授業で、アプリ「DropTone」を活用した実践例をご紹介します。生徒たちの満足そうな笑顔が、この活動の成功を何よりも物語っていました。

題材は、おなじみの童謡「あめふりくまのこ」

この日の授業で取り組んだのは、多くの子供たちが知っている童謡「あめふりくまのこ」です。

まずは全員で歌を聴き、曲のイメージを膨らませます。その後、いよいよ楽器演奏の時間です。

今回は、授業者の私がDropToneを使って模範演奏を見せるところからスタートしました。演奏に使うのは、8つのスイッチを接続できるインターフェース「ハーモニー8」。生徒たちは、スイッチを押すことで、メロディーを奏でていきます。



集団授業でも個が輝く!4小節ごとのステージ分け










集団授業で一人が1曲すべてを演奏すると、他の生徒の待ち時間が長くなってしまい、集中力が途切れてしまいがちです。

そこで、今回はDropToneのステージ作成機能を活用し、「あめふりくまのこ」を4小節ごとに区切りました。最初の4小節「おやまに あめが ふりました」を一つのステージとして設定し、生徒が一人ずつ演奏に挑戦できるようにしたのです。

この工夫により、以下のような素晴らしい効果が見られました。

  • 自分のペースで無理なく演奏: スイッチを速く連続して押せる生徒も、一つひとつゆっくりと確かめながら押す生徒も、それぞれのペースで演奏を完了させることができました。

  • 集中力の持続: 短いフレーズなので、他の生徒の演奏にも集中して耳を傾けることができ、一体感が生まれます。

  • 達成感の醸成: 「ここまでできた!」という短い単位での達成感が、次の意欲へと繋がります。

集団の中にいながらも、一人ひとりが主役になれる瞬間がありました。

Apple TVで画面を大きく共有

集団授業でアプリを使う際に課題となるのが、画面の共有です。手元のiPadだけでは、全員が見ることはできません。

今回使用した「ハーモニー8」は、残念ながらiPadと有線でモニターを繋ぐためのケーブルと同時に使用することができませんでした。

そこで活用したのがApple TVです。Apple TVを介してiPadの画面をワイヤレスでモニターにミラーリングすることで、全員が同じ演奏画面を見ながら活動に参加することができました。こうしたちょっとしたICTの工夫が、授業の質を大きく向上させます。




2025年6月26日木曜日

神アプリ「DropTone」で演奏の授業が大成功!



先日、6月13日にリリースされたばかりのアプリ「DropTone」。このアプリが、私の教員生活で初めての感動的な音楽の授業を演出してくれました。

「DropTone」で七夕の授業が変わった

私は今年度、教員になって初めて音楽の授業を担当しています。本日行ったの七夕の授業で、「たなばたさま」の曲を演奏する際に「DropTone」を導入してみました。これが、本当に画期的でした。


今まで、私自身、授業で曲の伴奏ができた経験はほとんどありませんでした。しかし「DropTone」のおかげで、子どもたちと一緒に「たなばたさま」を演奏することができました! これには私自身も感動しました。


誰でも簡単に演奏できる操作性

特に驚いたのは、自立活動を主とする児童たちの反応です。「DropTone」はタップ操作の反応が抜群で、指の微細な動きにも即座に音が鳴ります。時には「ひじ」や「げんこつ」、さらにはなでるような動きでも音階が鳴ることもあり、子どもたちは夢中になっていました。


今までの楽器を使った演奏では、音を鳴らせたことはあっても、正しく曲として演奏できた経験はほとんどの子どもたちにとって初めてだったでしょう。タップするだけで誰でも曲が演奏できるというこの手軽さは、本当に素晴らしいです。教員である私も、子どもたちと同じように演奏できた喜びを感じることができました。

今後の授業がますます楽しみです。

これまではSurfaceを使った「サウノスヴァルカ」での授業も好評でしたが、「DropTone」はそれ以上の可能性を秘めていると思います。


明日は音楽「あまふりくまのこ」の曲で「DropTone」を使った演奏を予定していますし、さらにクラウドファンディング特典の「HARMONY8」という機器ととスイッチを組み合わせて演奏することにも取り組んでみたいと思っています。


「DropTone」は、音楽の授業に新たな光を当ててくれる「神アプリ」です。ちなみに、現在「DropTone」は特別価格で提供されているそうです! 通常3000円のところ、2000円で購入できるのは6月末までとのこと。 この機会にぜひ一度試してみてはいかがでしょうか?

 きっと、子どもたちの音楽への興味関心をぐっと引き出すことができると思います。

2025年6月7日土曜日

HP「moroQ 特別支援教育 教材・資料 -」のアドレスが変更になりました。

 






新しいURLはこちらです: https://tukatuk20031.jimdoweb.com/

このHPは頻繁に更新されることはありませんが、以前から公開しているシンボルや制作マニュアルは引き続きダウンロード可能です。

もし「そういえば、あんな資料あったな」と思い出した方がいらっしゃいましたら、ぜひ新しいアドレスからアクセスしてご活用ください。

2025年2月22日土曜日

肢体不自由教育実践 授業力向上シリーズNo.12 視線で選ぶ文字構成の学習 ~自立活動の指導と密接な関連を図った国語科の実践~


先日、私の教育実践が「肢体不自由教育実践 授業力向上シリーズNo.12」に掲載されました。

重度の肢体不自由と言語表出に困難を抱える児童が、視線を使った学習で、成果を上げた事例です。

きっかけは「得意」を活かすこと

当初、この児童は従来の学習方法ではなかなか成果が出ず、私も試行錯誤の日々でした。そんな中、児童が得意な「視線入力」に注目し、10年以上実践してきた学習法を試してみることにしました。

視線で文字を選ぶ!学習の工夫

  • 教材の工夫: 文字カードにネオジム磁石を付け、ホワイトボードに貼りやすくすることで、見やすく、扱いやすい教材にしました。
  • 段階的な学習: 易しい課題から始め、徐々に難易度を上げていくことで、無理なくステップアップできるようにしました。

継続した学習は必ず実る

児童は、提示された文字カードを真剣に見つめ、視線で正しい文字を選びました。その結果、なんと30種類以上の3文字単語を構成することに成功!さらに、濁音や半濁音も習得し、文字カードを読む際に自ら声を出そうとする姿も見られました。

この実践から学んだこと

  • 個々の特性に合わせた学習法の大切さ
  • 支援機器の活用可能性
  • 「得意」を活かすことで学習意欲が高まり、大きな成果につながること

今後の目標

  • 動詞や形容詞、多文字単語への挑戦
  • 日常生活での視線入力装置の活用

現在の学習状況






2025年2月19日水曜日

肢体不自由児の体育の授業づくりの難しさ - 身近な運動用具の活用


肢体不自由児の体育の授業づくりは、多くの課題を抱えています。上肢や下肢の動きにくさに加え、医療的ケアが必要な場合は、さらに身体を動かす上での制限が加わります。車いすから降りること自体が難しい子もいます。

東京都では、特設の「自立活動」の時間があり、自立活動室でPT(理学療法)的な活動が行われています。しかし、これは教科としての体育とは性質が異なります。特別支援学校の学習指導要領をそのまま当てはめても、実際の授業づくりは困難です。

授業づくりを難しくしている要因

 * 身体状況の多様性: 肢体不自由の状態は、一人ひとり異なります。上肢、下肢の動き、麻痺の部位や程度、合併症の有無など、考慮すべき要素が多くあります。

 * 医療的ケアの必要性: 呼吸器系の疾患や、その他医療的ケアが必要な場合、運動の制限や注意点が増えます。

 * 車いすの利用: 車いすを利用している場合、体育の授業でどのような運動や活動ができるか、スペースの確保など、検討が必要です。

 * 学習指導要領とのギャップ: 特別支援学校の学習指導要領は、あくまでもガイドラインであり、個々の児童の実態に合わせた柔軟な対応が求められます。

授業づくりで大切にしたいこと

 * 個別支援計画の作成: 児童一人ひとりの身体状況や目標に合わせた個別の支援計画を作成し、体育の授業の内容を検討します。

 * 環境の整備: 体育館や運動場などの環境を、車いすの利用や医療的ケアが必要な児童にも配慮した安全なものにします。

 * 多様な運動の提供: 児童の身体状況に合わせて、多様な運動や活動を提供し、興味や意欲を引き出す工夫をします。

 * 成功体験の積み重ね: 運動を通して、達成感や自信を得られるよう、難易度を調整したり、励ましたりするなど、配慮します。

運動用具の準備と活用

大きくて重たい器械運動用の器具を準備するのは大変です。準備可能な運動用具を工夫して利用し、効果的な運動ができるようにPDCAサイクルを回して授業を改善していくことが重要です。

簡単な運動用具でも、アイデア次第で肢体不自由児にとって有効な運動が可能です。例えば、フラフープを床に置いてスラローム運動をしたり、ボッチャのランプを使ってボールを転がすと、力がなくても遠くまで転がせます。フープを転がして、それを車いすで追いかける運動も面白いでしょう。

宮城県立拓桃支援学校のサイトでは、様々な体育の授業の様子や、運動の工夫が紹介されています。こちらも参考にしてみてください。

 * 拓桃スポーツ集 - 宮城県立拓桃支援学校:

2025年2月17日月曜日

iPadの視線入力でひらがな学習!iPadアプリ「ひらがなわかるもん」活用方法

  







 視線入力での文字学習は、肢体不自由のあるお子さんにとって有効な手段の一つです。しかし、Windowsの視線入力では、関係のない部分に視線が向いてしまい、学習に集中できないという課題がありました。

iPadアプリ「ひらがなわかるもん!!」「ひらがなめっちゃわかるもん!!」とiPadのアクセシビリティ機能を活用することで、この課題を克服し、より効果的な視線入力学習を実現できます。

「ひらがなわかるもん」とiPadアクセシビリティの連携

「ひらがなわかるもん」は、ひらがな学習に特化したiPadアプリです。このアプリとiPadのアクセシビリティ機能を組み合わせることで、視線入力による文字学習が可能になります。

視線入力の設定は簡単で、iPadの設定アプリから「アクセシビリティ」「視線追跡」をオンにするだけです。

視線入力のキャリブレーションと選択決定時間

視線入力を利用する際、キャリブレーション(視線と画面の対応付け)が毎回必要になる点が課題です。しかし、「ひらがなわかるもん」では、選択決定までの時間をアシスティブタッチの拡張予測変換の時間で変更することができます。

アシスティブタッチの設定は、「設定」アプリの「アクセシビリティ」「タッチ」「アシスティブタッチ」でオンにできます。

アクセスガイドで学習に集中

iPadのアクセスガイド機能は、特定のアプリの使用を制限する機能です。これを利用することで、「ひらがなわかるもん」使用中に他のアプリを起動してしまうことを防ぎ、学習に集中することができます。

アクセスガイドは、「設定」アプリの「アクセシビリティ」「アクセスガイド」でオンにできます。

実際に使用した感想と事例

実際に「ひらがなわかるもん」を視線入力で使用したところ、Windows環境と比較して立ち上げが非常に早く、スムーズに学習を開始できました。

国語の個別学習15分間で実践した事例では、これまでスイッチでの選択学習が難しかった視線入力が得意な児童が、eyemotは使いこなしているものの、文字学習にはあまり活用できていませんでした。「ひらがなわかるもん」を導入したところ、視線でひらがなを選択し、読み上げることで、意欲的に学習に取り組む姿が見られました。

「ひらがなわかるもん」の教材作成機能

「ひらがなわかるもん」と「ひらがなめっちゃわかるもん!!」では、イラストと文字を追加して新たな教材を作成することができます。この機能を利用することで、お子さんの興味や学習状況に合わせて、オリジナルの教材を作成することが可能です。

注意

「ひらがなわかるもん!!」のアプリを全問正解したり、広告再生ボタンを押すと、場合によっては意図しないゲーム広告が表示されることがあります。

まとめ

iPadアプリ「ひらがなわかるもん」とiPadのアクセシビリティ機能を組み合わせることで、視線入力による効果的なひらがな学習が可能です。

  • 毎回キャリブレーションが必要という課題はあるものの、選択決定時間をアシスティブタッチで調整することで対応できます。
  • アクセスガイド機能で学習に集中できます。
  • Windows環境と比較して立ち上げが早く、スムーズに学習を開始できます。
  • 視線入力が得意な児童が、意欲的に学習に取り組む姿が見られました。
  • イラストと文字を追加して、オリジナルの教材を作成できます。

Windowsの視線入力では難しかった学習が、iPadと「ひらがなわかるもん」の組み合わせで実現できます。ぜひ一度試してみてください。

参考資料

2023年4月19日水曜日

リンク機能を使ったDropTalkをスキャン動作せずに、なんでもワイヤレスで操作するには①



DropTalkをスイッチ操作している子がいます。

自分が作った朝の会のリンク機能を使ったDropTalkのキャンバスを使うときにiPadタッチャーではなく、なんでもワイヤレスを使いたいなと思いました。

それで、なんでもワイヤレスで操作する使う方法をいろいろ試行錯誤した結果、「レシピで画面の中央をタップする」にして、なんでもワイヤレスでspaceキーで飛ばすとうまく、いきました。

これはiPdad本体の設定を使いました。

 


 

2023年3月5日日曜日

スイッチを押すことは教科にとって、どういうねらい(目標)になるか?


 









国語・算数(ことば・かず)の授業でスイッチを使うことがあると思いますが、重度重複のお子さんがスイッチを押す場合(因果関係が分かるか分からないかぐらいの段階)、教科の目標のどこにあたるのか、学習到達度チェックリストに当てはめてみると以下のような感じかなと思います。


国語分野(操作→書くことにつながる)

スコア2 腕や手足を動かす(探索的で目的意識はない)

スコア4 手に触れたものをつかむ(外界を志向した手指操作)


国語分野(表現・要求→話すことにつながる)

スコア2 手をわずかに動かす(探索的で目的意識はない)

スコア4 親しい人やおもちゃなどに向かって、声を出すまたは手を伸ばす(外界を志向した手指操作)


算数分野(外界の知覚認知)

スコア4 物に手を伸ばす


ちなみにスコアは月齢と同義になります。

このような視点でスイッチを使った学習をすると目標がより明確になるのかなと思います。

2023年2月24日金曜日

異常にキレイな木工室












 勤務校はたぶん日本で一番、きれいに整頓されている特別支援学校の木工室です。


理由は、管理している技術科の先生がとても、きれい好きだからです。


作業をして少しでも木くず等が落ちていたり、道具が元に戻されないと、殺されます。


異常にきれいな木工室なので、会議やオンライン授業などでの利用のほうが多く、作業などで汚しづらいです。


しかし、物の散乱していない広い木工室でき、道具もすぐ見つかるということはとてもありがたいことです。



2023年2月23日木曜日

「ここぞ!」という大事な時によく外れるiPadタッチャー


 

とても便利なiPadタッチャーですが、本当に「ここが大事な場面」と思って子どもが頑張ってスイッチを押した!と思ったら、iPadタッチャーが画面から外れていることがよくあります。

この場合、タブレットを提示する支援者も力が入り、iPadタッチャーがくっついているかどうかまで、意識が向きません。


ゼリーのような粘着するものが付いてるのですが、つるつるしたガラス面のため、ちょっとした力で外れがちです。


セロテープなどで、しっかりくっつけておき外れにくくすることや延長コードをつけるなどの工夫が必要かと思います。


これやれば、絶対外れないという方法はあるのでしょうか?

2023年2月20日月曜日

Microsoft Teamsの画面共有で、手元で絵本を見ながら、話を聴く

 





小学部、国語・算数でMicrosoft PowerPointを使った読み聞かせをしています。

大画面のモニターに映し出して読み聞かせするのは、もう定番化していると思います。

しかし、それだと画面に目を向けない子や、車椅子をリクライニングしていて顔が上を向いてしまう子、体調によっては床マットに横になって参加している子などがいたりします。

その場合、大きなモニターに目を向けるのは難しいです。

そこで最近は、オンライン学習やオンライン保護者会などで使用しているMicrosoft Teamsで子どもたちのGIGA端末とつなぎ、画面共有して、絵本の絵を映しています。

そうすると、モニターを見られない子どもたちも、目の前で絵を見ることができます。

間違って画面にタッチしても、オンライン画像なので、大丈夫です。

またMTの端末とほぼ同じようにスライドショーを動かすことができます。

電車の音などのBGMは、MTの端末より、1秒程遅れるのですが、音声がずれることにより、面白い音の効果になります。





2023年2月18日土曜日

色のついた電車を使った色の学習について

 色の学習をする場合、1番簡単なのは基本色を全面に塗っただけの単色のカードだと思います。




それが電車になると、色以外の情報が増え、「色」+「電車」と二種類の情報が入り、色の識別に集中できにくくなるのかなと思います。











このように情報量が増えると、選択課題を多様に変えていくことができます。

認知の力が伸びていくと選択肢も増やしていくことができ教材も多様化していきます。

2023年2月17日金曜日

DropTalk「いってきます ただいま」

 





































学級の児童が係活動に行くときに、DropTalkで「いってきます ただいま」のキャンバスを使用してもらっています。

マカトンサインなどで、表現もできる児童たちなのですが、タブレットの音声でも表出できると多くの人が、それに反応でき、コミュニケーションが広がります。

ただ、肢体不自由の子どもたちは、なかなかタブレットの場所まで自分で行くのに制限があります。

うちの学級ではタブレットスタンドに固定して、出入り口の近くに置いてあります。

そうすると出入りのときにすぐ目につき操作しやすなります。

タブレットの固定は肢体不自由の学校においては重要になりますので、いろいろな固定具を工夫する必要があります。

いくらすぐれたデバイスでも、操作しやすい位置にないと宝のもちぐされになります。


2023年2月16日木曜日

BIGMackを好子として使い、いろいろなスイッチ教材をつないで、学習の目的を変える


 











BIGMackにいろいろなスイッチ教材をつなぎ個別学習をしています。

BIGMackは好子として使います。

そして

・スライドスイッチは「物掴んで動かし、始点と終点に気付く学習」
・丸の型はめスイッチは「手元を見て目的の穴に入れる学習」
・△の型はめスイッチは「形を見て方向を直して入れる学習」

などスイッチの種類によって、学習の目的を変化させることができます。


2023年2月15日水曜日

AKKA Smart(アッカスマート)で立って、移動しながらしっぽ取り


 










体育の授業で「しっぽ取り」というのがありました。

内容は、四角い大きな網を高いところから斜めに吊るし、そこにひものついた発砲スチロールの輪っかを、洗濯ばさみでたくさん吊るしておきます。そしてそれを取る活動でした。

歩行が難しく、介助立位でしっぽを取らせたいと思ったのですが、その場合、移動して取ることができません。

そこで、以前、このブログでもとりあげた

AKKA Smart(アッカスマート)で立位を取らせ、後ろから介助しながら、乗りました。

本来、車いすで乗って、車いすごとスイッチで移動する台車ですが、

介助立位させながら、スイッチで移動し、しっぽのところまで行き、しっぽ取りをしました。

立位のまま移動できるので、子どもたちちは楽しかったようです。

当然、本来の使い方ではないため、立位のまま移動すると不安定になるため、安全には十分留意しながら行う必要があります。




BIGmackを使った物の永続性の学習














 BIGmackに本人の好きな手遊び歌を録音し、タオルで隠したり、箱で隠したりしても、入っていることが分かって、探し出す学習をしました。

タブレットのVOCAアプリもよいのですが、丸い大きなスイッチをバコンと叩き、大音量の音が出るBIGmackは、叩いた感触も分かりやすく、その操作の確実性はやはりすごいと思います。


延滞反応の学習の箱だと大きい物が入らないので、逆に上からタオルで隠したり、箱で蓋にして隠すのも良い方法だと思いました。


絵カードの弁別や、〇△□など形の弁別、色の弁別などの選択課題が難しい子には、隠した二つものから選ぶ、または好きな方を選ぶというのが、選択課題として適当かなと思います。

この学習の対象の子は、知覚運動水準と呼ばれる段階になります。


このような発達段階のカテゴリー分けは、厳密にいえば、々の子どもにとって、すべて当てはまることはないのですが、大まかなフレームワークとして捉えることは、教材を用意する目安になりやすいです。(感覚と運動の高次化理論では、発達段階によって使用する教材が明確です。)

教材を使ってみて、合ってない教材は修正すればよいので、大まかな発達段階をとらえるということは大事かなと思います。



2023年2月13日月曜日

試行錯誤させると学習が身につかない段階

 



夏季休業中に筑波大の川間先生の講義で、感覚と運動の高次化理論の内容が出てきて、以下の趣旨の内容が話されました。

        パターン知覚水準

   【見分ける目】

        定型発達の場合  1歳、23か月
        初期学習
         試行錯誤させると身につかない
        エラーレス学習
      最初は子供の手をとって一緒に行う。

       この段階にある子ども達の多くは、パターンで処理するため自由場面や新しい場面は 苦手であることが多く、強く拒否する。
       起承転結は一定にしておくと安定する。

PECSでもフェイズⅠなどの初期段階では、誤学習をさせないため、支援者が手を取ってカードを一緒に渡します。

スイッチでも、本人が押そうとするときに、なかなか押せない場合,は一緒に押すことも必要な場合があると思います。(あくまで、本人が押そうとする場合、あるいは押して結果が感じられたが場合で、本人に押した実感がなければ、何の意味もありません。)

  

2023年2月11日土曜日

新しいiOSで簡単に写真の背景透過ができるようになった。

 




新しいiOSなってから、写真の切り取りたい部分を長押しするだけで、その部分を切り取ることができるようになりました。

写真は自分が塗装した、ガンプラのズゴックです。

2023年2月10日金曜日

二文字の文字構成の学習












  絵カードのマッチングで、「リンゴの葉っぱがあるない」「猫が机の上にいるか下にいるか」「車ドアが開いているのは右か左か」など細かい違いが見分けられるようになると、文字の弁別学習に移ります。

一文字の弁別学習がある程度できるようになると二文字の弁別学習に移ります。


一文字の弁別だと正選択肢と誤選択肢が、「は」と「に」、「め」と「う」など、全く関係ない文字の選択になります。


しかし,二文字になると「いす」の「い」と「す」、「はな」の「は」と「な」から選択するので、はめ板に入れる順番を選択するということになります。


したがって、1番目に正解すれば、2番目は一択となり、易しい課題となります。