2011年3月31日木曜日

進路指導の研修会に出た


先日、世田谷の特別支援校学校で進路指導の研修会がありました。


写真はつい最近出た肢体不自由校において「キャリア教育」をすすめるパンフレットです。


この研修会でこのパンフレットについて話題が出ましたが、「就労教育」のみがクローズアップされていて、自立活動課程の児童生徒についての内容が盛り込まれてないということで不備があるのではないかというような意見が出ていました。

最近、話題になっている特別支援学校における「キャリア教育について」が議題にあがりました。

「キャリア教育」って、文字どおりで考えると、就労に向けて、小学部段階から身につけていく教育と考えがちです。

しかし、肢体に麻痺があったり、車いすであったり、医療的ケアがあったり、また重度重複の障害や自立活動が中心の課程の児童生徒は就労が難しい場合が多いです。

実際、今年度、全都、肢体不自由校高等部、卒業生の一般就労は全都でも10人いっていません。

都の肢体不自由校の児童・生徒では、自立活動を主とする課程が約6割。知的代替が約2.5割、準ずる課程が約1.5割と重度重複化が顕著です。

したがって、就労のみを考えたキャリア教育では当然だめです。

障害者の企業就労が推進されている社会状況のなかで「キャリア教育」=「就労教育」というイメージが強いそうですが、社会参加の形が「就労」に集約されることに対して、多くの児童・生徒、教員、保護者に違和感があるということだそうです。

平成21年度までの5年間で都の肢体不自由校の卒業生進路先は
①療育系・その他約80%
②福祉的就労約11%
③企業就労約2%
④進学6.6%
となっています。

したがって「キャリア教育」=「就労教育」は正確ではないということだそうです。

この研究会のレジメでは


肢体不自由校の「キャリア教育の意義」として
①個としての自立を促す視点
②子どもたちの全人的な成長・発達を促す視点
③キャリア発達を支援する観点に立って、各領域の各学校が教育課程編成の在り方を見直す


というとが大事だということが載ってました。
またそのレジメには


『肢体不自由校ではキャリア教育論が登場する以前から、児童・生徒の障害特性からくる生活支援ニーズ・社会参加ニーズのもとで進路指導を幅広く捉え、指導・支援してきた。それをふまえて、全ての教育活動で「生きる力」を育成することを基盤とし、医療面、家庭生活における支援環境の整備等も含めた包括的な取り組むこと。すなわち、「キャリア教育」を「広義の進路指導」としてとらえることが大事』


だということでした。


一方、肢体の場合、能力はあってもADLの自立ができず、企業就労に結びつきにくいことがある。

今はPC、ネットを使ったノマドワークスタイルが、一般人にも普及しつつある。

在宅で就労できる可能性、ADLの自立ができなくて就労できる体制を企業、就労できる可能性を企業、就労アドバイザーは模索すべきという話がでました。

昨今のICTの発展はそれを可能にする方向に進んでいると思います。

視線入力装置のmy tobiiやEye Maxのような装置が安くなるとそういうこともできやすくなると思います。

2011年3月30日水曜日

Wireless Gumball Switch 海外製のワイヤレススイチ

ワイヤレススイッチ。

仙台高専、竹島研のワイヤレススイッチを使ってますが、線がないと、授業で使うのに操作がとてもスムーズです。

パソコンを使った授業や、調理器具をスイッチでつなげたりする場合、線の長さが足りなくなって困る場合があります。

これがあれば、線を伸ばしたり、からっまったりを気にしなくてすむのは、とても大きいです。 値段は$92.95だそうです。

市販のラッチ&タイマーより安い。

日本で売ってんのかなあ?

(追記)
twitterで日本では電波法や周波数の関係で販売するのは難しいとの指摘がありました。

Adapted 2 Switch iHome



Enabling Device社のAdapted 2 Switch iHome

iPodにスイッチを二つつなげられるそう。

ということはiPhoneにも可能か?

2011年3月27日日曜日

視線入力装置、他にもあったんだ。Dynabox EyeMax



My tobii以外にも視線入力デバイスがあったんですね。

Dynabox EyeMax

この会社もいろいろなVOCAなど出していてtobii社と似てます。


2011年3月24日木曜日

でっかいタッチパネル大型スクリーン”Inclusive Tilt and Touch Plasma”


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こんな大型のタッチパネルで角度も自在に変えられると、肢体不自由の児童生徒も使いやすいでね。



動画

2011年3月21日月曜日

moroしんぼる ”Bigmack”

肢体不自由校ではメジャーなVOCA。

録音再生はもとより、おもちゃなどをBDアダプタで接続すると、ラッチ&タイマーのように、音が再生されている間だけ、通電させることができます。

また外部スイッチも取り付け可能。
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かわいいちっちゃなVOCA”Talkatoo”

海外の英語のブログで掲載されてた”Talkatoo”。

トーカトゥと読むようです。

ペンダント式で30秒録音、再生できるようです。

17ドルというので、今なら千数百円ぐらいでしょうか。

日本のamazonでは未発売でした。

tobiiの製品といい、この”Talkatoo”といい、支援機器にもデザイン性があるともっと楽しくなりますね。


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使用例

2011年3月20日日曜日

セガレの修了式スケジュール

 

大地震で大変な状況になりました。

我が校でもスクールバスや保護者の自家用車に使うガソリンが買いづらい状態で、影響が出たりしています。

被災された方の復興、犠牲になられた方のご冥福を願っております。

さて、セガレの幼稚園の修了式がありました。

セガレは年長ではないので、参加するだけなのですが、儀式的行事は初めて。

幼稚園の先生方はセガレが騒いだりしないか、心配だったようです。

一応スケジュール作って事前に見せておいたので、わりとおとなしく参加できたようです。

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2011年3月9日水曜日

moroしんぼる”お酌ロボ 釈お酌”

 

シャクライ君に比べ、最近ほとんど学校で登場することのない”釈お酌”

夏祭りとクリスマスに登場したぐらい。

今のところ我が校の倉庫にしまわれています。

釈由美子が100種類の言葉をしゃべりながらお酌してくれるロボットです。

教育的でない言葉をしゃべりまくります。

絶版品なので、ヤフオクで手に入れました。

年度末の忙しい時期にこんなシンボル作ってる暇あったら他の仕事したほうがよかったな・・・
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2011年3月6日日曜日

moroしんぼる”スイッチトイのいぬ”

 

BDアダプタを初めて製作したときにまっ先につなぎたくなるおもちゃです。

大体1000円前後で買えます。

前後に歩いてワンワン鳴きます。

押してる間しか動かないので、押し続けられない子にはラッチ&タイマーをつなぐと、一回押せば、設定した時間動き続けます。

今までいろいろおもちゃを試してみていますが、これは単純なおもちゃです。

しかし視認性といい、音といい、面白くて効果の高いおもちゃだと最近つくづく思います。

コミュニケーションを生み出すには複雑なハイテクおもちゃよりこういうののほうがよい場合も多いです。
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moroしんぼる”トラックボール プラス”

 

トラックボール プラスはPCに接続し、青いボール部分を転がすとカーソルが動きます。

また外部スイッチを接続できるタイプがあり、右クリック、左クリック用のジャックにスイッチを接続することができます。

それに加えて、左クリック用ジャックはなぜか、スイッチを押しっぱなしもで、ちゃんとクリック状態になります。

行事等、失敗がゆるされない場面では改造マウスより、こちらのほうが信頼性が高いです。

それにしても9万円台というのは高い・・・
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2011年3月5日土曜日

moroしんぼる”視線入力装置 まい とびい”

 

先日、”視線入力装置 my tobii” のデモ機我が校に登場。

数人の生徒が視線入力を試みました。

ワンキーマウスを普段使っている生徒も格段に入力が早いと語っていたそうです。

値段は170万円なり。

来年度、我が校に配備されることが濃厚になってきました。

[Tobii] 視線入力装置MyTobii P10 体験レポートyutube動画


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2011年3月3日木曜日

moroしんぼる”いくせいしつ の しつちょうさん”

 

セガレが通う育成室の室長さん。

あまり顔をよく見ていませんので、うる覚え。

メガネをかけていたことだけは間違いない。

そして女性の方でした。
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肢体不自由特別支援校と通常校との連携

今まで、難しくて読むのを敬遠していた「肢体不自由教育」誌(日本肢体不自由児協会)


 今までは自分の知識がなかったので、読む気がしなかっただけで、大事な内容が多く掲載されているということにやっと気づきました。


2010年の三月発行の194号では「通常校で生かす肢体不自由教育」という内用で、肢体不自由校と通常校との連携が特集されていました。


知的特別支援校は地域の特別支援教育センター校として幼稚園、保育園、小中等の連携がよく行われるようになっています。


しかし肢体不自由特別支援校の場合、肢体不自由児は通常校に在籍していることが知的に比べて少なく、肢体不自由校側から、アプローチのしていかないと、センター校的役割を果たすのはなかなか難しいかなと思います。


我が校でも学校評価でセンター校としての役割が果たせてなく、またどのようにやっていけばよいか教員側もわかりにくいとい
う意見が多かったようです。


この号ではそのヒントになるような事例が掲載されていました。


通常校では在籍する肢体不自由児に対して、教員側が肢体不自由による学習困難に対処できる専門的知識がないため、移動やコミュニケーションのための補助手段を活用できてない場合が多いこと。


また肢体不自由校と通常校の連携があったとしても、現状では身体の不自由に着目した支援が中心で、肢体不自由に基づく学習困難の支援はまだ少ない現状が論じられていました。


この本では、目黒の区立幼稚園在籍の肢体不自由児に対する光明特別支援学校との連携が掲載されていましたが、ウオーカーの貸し出し等身体面への支援が中心でした。


身体面での相談も確かに大事ですが、支援機を使った学習支援やコミュニケーション支援も肢体不自由校の専門的知識を生かして、連携できるとさらに理想的だと思います。

来年度も我が校ではスイッチ制作講座をやりますが、校内だけでなく、地域の通常校や療育機関、卒後の施設等にも呼びかけて対外的に実施し、コミュニケーションや支援機器に関して情報提供できるようなことも考えています。

こういったことを通して地域の教育機関と肢体不自由校が情報交換できるとよいなと思います。