2014年1月26日日曜日

魔法のランプ報告会 OAKのモーションヒストリーに関する報告

今年も東大先端研で行われた魔法のランプ報告会に参加させていただきました。

今回、一番感銘を受けたのが高松養護、谷口先生が発表したOAKのモーションヒストリーに関する報告でした。

OAKは人の動きをとらえて、それをスイッチとしてパソコン等を操作することができるというのは、かなり知られています。

かなり微細な動きをスイッチ化するために人の動きを記録化するのが、モーションヒストリーの機能だそうですが、それを利用して重度重複障害のある肢体不自由の子どもの微細な動きを記録化するという発表でした。

自立活動を主とする教育課程での肢体不自由教育は特別支援教育の中でも特に専門性を要するものだと思います。

その中でも特に障害が重いといわれる肢体不自由児が何を感じ、どのような表出をしているのかを捉えるのはとても難しく、経験の浅い教員は捉えることが至難の技です。

経験が豊富で、職人技を持っている先生はとても細かくそういったお子さんの表出を捉えることができます。

「この生徒はJAMES BROWNのMANS MANS WORLDが一番のお気に入りなんです。」と経験豊富な先生に言われたときには度胆を抜かれました。

しかし、経験豊富な先生はそれがわかるんだとしても、経験豊富でない外野の教員から見れば、それを証明するものは?・・・となる。

一つの解決となるのが、インリアルアプローチに使われるビデオ記録法ですが、ビデオでとっても、わからないぐらいぼ微細な動きをこのモーションヒストリーは捉えて、画像に残すことができます。

モーションヒストリーは動いてる部分だけを色で残すことができるそうです。

谷口先生の発表では対象のお子さんが教員がいるときと、いなくなったときのわずかな動きの違いを画像で見せてくださいました。

そういった成果だけでなく、まだまだ、課題はたくさんあるとおっしゃっていましたが、そういったところもてても好感が持てました。

OAKってこんな使い方もできるんだと感心した次第です。

発表の内容はすでにUPされています。


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