2010年1月19日火曜日

重度のお子さんとICT(情報通信技術) その3


フロッピーディスクケースのスイッチはケースの中にマイクロプッシュスイッチが入っただけの単純な構造ですが、中が透明で中身が見え、また軽い力でスイッチが押せます。

手でスイッチを押せないお子さんが多い我がグループでは頬でフロッピーディスクケースのスイッチ押させてみました。

するとそれを繰り返すうちに3人のお子さんが自分からその方法でスイッチを押せるようになりました。

頬で押すにはこのスイッチが丁度よかったようです。

我がグループのお子さんたちは今までスイッチ操作を経験したことがほとんどなかったようですが、この方法で自分の意思でパソコン操作やミキサーを回したりすることができ、自分で動かす楽しさを感じてくれたようです。

研究協議会ではこの発達段階のお子さんがスイッチと結果の因果関係を理解するのは難しいのではないかという意見が出ました。

確かに因果関係はわからないかもしれませんが、スイッチを押すことによって何か変化が起こるというのはこの3人は分かっています。

それは何回も繰り返していくなかで分かっていくことだと思います。

われわれ健常者だって考えればスイッチに囲まれて生きています。

パソコンのキーボード、リモコンスイッチ、コンロ、ストーブ、レンジ、電灯、など数えればきりがありません。

それをいちいち何で動くのかとか考えることなく、経験で繰り返し、当たり前の感覚になっていますよね。

因果関係が分からなくてもそうやって我がグループのお子さんに自発的な行動が出たというのは素晴らしいいことだと思いました。

当然我がグループでは一対一で大人がつき、(言葉が出ないので)感情や要求を大人が読み取りながらコミュニケーションをとっていきます。

しかし大人側からの働きかけをただ受けるだけではなく、自分からも自発的な行動が出るというのは大きな発見でした。

それができたお子さんも達成感や喜びがあったと思います。

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