2011年2月2日水曜日

SLIDE VOL.3 「コンサルな日々」の感想






SLIDE感想
  
 原先生の「コンサルな日々」について

分かりやすい物語風な設定。

架空の登場人物の語りで話が進みます。

登場人物の 「重度重複の子どもへの発達検査に懐疑的な教員、三浦」「 重度重複の子どもへの発達検査が有効とするチーム・シリウスの 藤井」との白熱の攻防が面白い。

重度重複学級のカヨさんのアセスメント方法をめぐり、意見の対立が始まります。

三浦の考えは
・ 重度の子に発達検査しても有用な情報は得られない
・検査の結果でなく日々の授業や関わりの方法がしりたいだけ 
これまでの教育方法とは異なる手法に戸惑いを感じている

東京都の特別支援学校では外部専門家(学校外施設の療育機関に属するOT.PT.ST.視覚.心理等の専門家)がアセスメントを行っていますが、三浦のような考えの教員は以前ほどではないですが、いるように思います。
     
 チーム シリウスの藤井は 
 MEPA-�を用いての裏読で、子どものできないことに対する何らかのヒントを得ようとします。

藤井の考え方

・重度重複の肢体不自由のある子のコミュニケーション能力は肢体不自由があることで過小評価されてしまう。
・通過項目がとびとびになりやすい。
・コミュニケーションには他の領域より多くの前提になる能力(・人の声のする方を向く・声の認知・ 位置関係を知る・視覚・空間的な認知・ 向くという運動機能 ・人への関心等)が関与しており、項目ごとの通過状況を分析すれば強い力、弱い力を推測できる。
心理検査は数字や結果だけでは意味をなさない
・ できたできないの発達検査の使い方は浅い
どうコミュニケーションしていけばいいかという発達検査をしたかった
・行動観察、担任、保護者への聞き取りの重要性も分かっている。


最後に原先生の発達検査の裏読みについての解説があり、非常に分かりやすかったです。

「 数値が重要なのではない。なぜその数値になったのかが重要である。』という言葉は印象的でした。

重度重複の生徒を担当していて、知的特別支援学校にいたときと違い、肢体校ではずっと有効なアセスメント方法が分かりませんでした。

しかし、発達検査のようなフレームワークがあったほうが、個々の子どもに合わない部分があっても、叩き台として有効であると思います。

発達検査の裏読みという的を得た表現でわかりやすくしてくださり、ありがたかったです。

MAPAは全然勉強してないので、機会があったら学んでみたいです。

今年度の授業研究の実践をまとめるにあたり、この原先生の原稿がとても役に立ちました。感謝しております。

4 件のコメント:

  1. slideの感想を書いてくださり、ありがとうございます。
    編集長として御礼申し上げます。
    こんだけ書いてもらえれば、アンケートに答えてくれたと同様に扱わねば。

    および、黒猫たたきゲームの紹介もありがとうございました。

    および、連日のDropsやbo-symbolの利用…。

    もろQさん、どんだけ信州贔屓してくださるんだ…。

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  2. bo-yaさん    コメントありがとうございます。特別支援教育がこんなに面白いものだと気づかせてくれたのが、信州カンファ人脈の先生方のブログです。また優れた実践を参考にさせてもらっている御礼も含めて紹介させてもらっております。

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  3. コンサルな日々の感想ありがとうございます。
    とてもくわしく、また、こんなにもよく理解してくださり嬉しいです。
    感想を読んでいたら、さぞかし面白い記事なんだと思えてきました(笑)。
    正直、ちょっと難しいことを書きすぎた気がしていましたが、少しお役に立てたようでよかったです。

    >東京都の特別支援学校では外部専門家(学校外施設の療育機関に属するOT.PT.ST.視覚.心理等の専門家)がアセスメントを行っていますが…

    そうなんですか?!
    外部専門家が心理検査(発達検査)なんかのアセスメントをやってるのでしょうか。
    だとすれば、私が東京都特別支援学校の教員なら商売あがったりかも。

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  4. しましまさん コメントありがとうございます。 東京都では”東京都特別支援教育推進計画”のなかで「自立活動の外部専門家(理学療法士n等)の配置 平成16年度より順次導入を開始し、平成21年度現在では、すべての都立肢体不自由特別支援学校で自立活動の専門家(作業療法士、理学療法士、言語聴覚士等)が活躍しています。具体的には、児童・生徒のアセスメントqの実施、指導内容・方法に関する教員への助言等を行い、教員と協力して児童・生徒の成長・発達を支援しています。」とあるように全肢体不自由校に外部専門家が配置されています。 外部専門家によるK-ABC等の発達検査等行われています。 しかし重度重複の子には行動観察が中心で、発達検査はおこなわれていません。 外部専門家はアセスメントプロですが、教員(授業者)ではないので、あくまで、よい授業づくりを手助けする存在です。 しましまさんのようにアセスメントに詳しい教員は貴重な存在です。 教員の視点でアセスメントをとらえられるからです。 Slideの記事のようなアセスメントの方法は教員の視点がないとできないのではないかと思いました。 外部専門家と教員の関係については「障害の重い子どもの授業づくり〈Part3〉」(飯野順子著)の中の酒井先生の文に詳しいです。  

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